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女性に対するセクハラ問題の根本にあるもの

by 斉藤のどか (Nodoka Saito)

福田事務次官はセクハラ発言疑惑についてのコメントを4月16日に出しました。このコメントや財務省の対応に対して、多くの人が怒りを感じています。セクハラという重大な疑惑を持たれているなか、「自分には心当たりがないが、もし不快な想いをさせてしまったのであれば申し訳ない。真相が明らかになるまで調査に誠実に協力したい」という対応をするのかと思いきや、福田次官は全く逆のメッセージを打ち出しました。辞任しない意向をすっかり固めたうえ「週刊新潮社を名誉毀損で訴える」と脅すような態度をとっています。財務省も「被害を受けた女性は協力してください」と無神経な対応をとっています。

でも、この福田次官のコメントにはもっと深い闇があります。彼のコメントの中に、日本社会のセクハラに対する根本的な意識がうつし出されていると思います。

「冗談」が女性を傷つける

コメントの中で、福田次官は音声データにあった発言を「悪ふざけの回答」「言葉遊び」と表現しています。つまり、「『胸触っていい?手縛っていい?』という発言は『ただの冗談でセクハラではない』」という認識をしているのです。

私も候補者として活動するなか、何度も嫌な想いをしました。

「愛人にしたい」「セクシーだね」「いい女だ」「握手したら純白な子を汚しちゃう」「美人だから応援してるよ」

さまざまな場所で、さまざまな年代の男性に投げかけられた言葉です。どの場合も、言った本人は冗談のつもりで言っているようでした。でも私は悲しくなりました。自分の考えや意見、能力を評価されたいのに、体や性で評価されてしまう。オンナとしか見られていない。人間として持つ内面的な価値が否定されているような気持ちになりました。

女性の体や性を冗談として扱う、その感覚こそがセクハラ問題の根本にあると思います。

セクハラだ、ってなかなか言えないけど…

悔しいことに、私はセクハラ発言をされた時、笑ってごまかすことしかできませんでした。なんて返せばいいのか、言うべき言葉が思いつきませんでした。公の場で、しかも候補者という特殊な立場として活動している中、見知らぬ男性にかけられる言葉にどう反応すればいいのか全くわかりませんでした。声をあげられないなんて情けない、と自分を責めることもありました。でも、100人の人が同じ状況下に置かれたとしたら、そのうち何人が声をあげられるでしょうか?いきなり投げかけられるセクハラ発言にうまく対応できる人なんてほとんどいないと思います。

それでも、声を上げないといけないのです。声を上げなければ、冗談としてセクハラ発言がされる社会はいつまで経っても変えられません。バッシングを受けるかも、「大袈裟だ」って突き放されるかも、仕事を失ってしまうかも。いろいろな不安や恐怖を乗り越えて、声を上げなければいけないのです。ものすごく勇気のいることだけど、1人じゃない、味方になってくれる人が必ずいることを支えに、セクハラに立ち向かっていきましょう。いま私たちが起こす行動が、きっと未来をよくしていくはずです。
#MeToo #WeToo


斉藤のどか (Nodoka Saito)
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